卒業生のお母さま
在学中の経験が、一歩踏み出す勇気を与えてくれた
不登校を克服して
ピア高等部に初めてお邪魔したのは娘が中3の時で、文化祭当日でした。
娘は公立高校進学を希望していたのですが、イジメに遭って不登校でしたし、人との関わりが決して上手とはいえないために、私としてはまた同じ轍を踏まないように対応の細やかな高校を探していました。
当日担当だったのは後日担任になった先生だったのですが、とても気さくに校舎内を案内してくださったので、在校生や教職員の様子がよくわかりました。
入学してからも公立高校に行けなかったことで荒れる娘が、次第に落ち着きを見せてきたのは高2になってからでしょうか。
お世話になったカウンセラーさんに憧れて、悩みを抱える人の手助けをする仕事に就きたいという娘に、担任の先生が「希望する大学に入りさえすれば、高校が公立かどうかに拘る必要はない。必ず大学に行けるから頑張ろう」と励ましてくださったのです。
それまでうまくいかないことがあると他人のせいにしていた娘は、ピア高等部の3年間で努力は自分に返ってくることを学ぶことができました。
担任の先生の言葉をバネに、自分から率先して大学のオープンスクールに参加したり、出願書類を長い時間かけて準備りたりして、自分が変わらば事態は変わらないということを体得する機会をもつことができたのです。
社会のしくみの雛形を学べた3年間
また、3年間学級委員を務めさせて戴き、何事にも準備があり、そこを怠ると物事はうまく運ばないことを学ぶことができたようです。
クラス運営や行事を通して企画・運営の面白さや社会のしくみの雛形を、少しずつではありますが理解しつつあります。
行政機関、または関連施設での相談業務を担いたいという夢の実現を目指して、娘が一歩踏み出すことができたのは、ピア高等部で様々な経験を積んで自信をつけたお陰だと思います。
卒業しても立ち寄る卒業生たちがいるのは、「困ったことがあれば、いつでもおいで」と言って送り出してくださる先生がたの温かさによるところが大きいと思います。
イベントの際には娘も、近況報告を兼ねて是非お邪魔したいと申しております。
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