PH⑤ 藍染め体験(日本民家園)
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2025.01.10
PH⑤ 藍染め体験(日本民家園)
例年より少し早く冬休みが明け、6日(月)から登校再開したピア高等部では、8日(水)に今年度5回目のPH(パフォーマンスアワー)を行いました。
高校生の社会見学コースは、川崎市生田緑地に行ってきました。
まずは「伝統工芸館」にて“藍染め体験”をしました。
輪ゴムや洗濯ばさみをつかって、染める素材の布に模様を考えます。そのあと本物の藍の染料が入ったかめに2回つけて染料をしみこませ、模様に濃淡をつけるために一部の模様のつけた素材や結び目をほどいて短時間染め、数回に分けて洗った後、染料のアルカリ成分を中和するためにお酢が入った液につけ、最後に色を定着させるための溶液につけて完成です。
持ち帰って乾かすとよりきれいな発色となり、川崎の紺屋の技術を継いだカワサキブルーの素敵な作品が仕上がったことと思います。
箱根寄せ木細工体験に続き、モノづくりの体験をしたいという生徒の要望で藍染め体験を行いました。
寒い時期なので、ご厚意で洗うためのバケツを冷水ではなくぬるま湯にしていただきましたが、その冷たさや染料が入った藍がめの独特なにおいを感じながら貴重な体験ができました。
参加した生徒は、伝統工芸には特有の苦労があり、工夫して何かを作る楽しさを味わい、物作りが好きなのかもしれないという感想を書いていました。
藍染め体験のあとは、日本民家園の見学をしました。
日本民家園は、古民家を後世に残すため、川崎市内のものだけでなく各地の建築物を移築して集めたいわば野外博物館で、多くの民家は内部も見学できます。一部の民家では床上まで公開され、ボランティアの方が囲炉裏で火を焚いています。暖を取りながらそれぞれの民家の特徴や歴史について話しを聞いたり、懐かしい時代の生活の様子を垣間見たりすることができます。
昼食後は、かわさき宙と緑の科学館でプラネタリウムを鑑賞し、屋上のアストロテラスで太陽の様子を見てきました。
プラネタリウムは、メガスターⅢという世界最高水準の高精細でリアルな星空を再現する機材が投入されています。今回鑑賞したフュージョン投影では、冬の時期の夜空や星座の紹介だけではなく、地球と宇宙がどのように生まれたのかや地球と宇宙の未来についても学び、考えることができました。
科学館屋上のアストロテラスには、6基の天体望遠鏡があり、そのうちの1基が昼間も太陽を自動的に追いかけ、特殊なカメラのフィルターを通して太陽の様子を観察することができます。好天に恵まれ、太陽の黒点の様子やHα線の様子も見ることができました。
また、敷地内の岡本太郎美術館周辺には、「芸術は爆発だ」「太陽の塔」で有名な川崎生まれの芸術家 岡本太郎の立体作品が展示されています。時間の都合で美術館に入館はしませんでしたが、「母の塔」や「樹霊Ⅰ」などの作品を間近で見て、前衛的でユニークな芸術を味わうことができました。
生田緑地には、歴史・宇宙・芸術を感じられる施設が集まっており、近くには藤子不二雄ミュージアムもあります。興味を持った方はぜひ足を運んでみてください。