ゼミ授業体験会を行いました
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2023.09.10

ゼミ授業体験会を行いました

ピア高等部では、9/9(土)にゼミ授業の体験会を行いました。

ゼミとは、ピア高等部の独自授業の一つで、「自分が学びたいものを、自分で選ぶ講座」として1講座2時間×5回の短期集中型の授業です。

先生たちが得意なことや趣味等をいかした講座を行ったり、検定や資格の対策授業を行ったりしています。

今回の体験会では、約1時間程度の短縮型でⅣ期に予定している「日本のお金の歴史とヒミツ」の授業を一部先行実施し、実際にお金を観察しながら体験していただきました。

さて、ご覧の皆さんは新500円玉をもう使いましたか?自販機や券売機で使おうとしたら戻ってきてしまい、「新500円玉は使えません」という表示があって困ったという経験はありませんか?

実はこの新しい500円玉(写真一番右)は、日本の500円玉としては3代目です。バイカラークラッドと言い、3種類の金属素材を合体させて1つの硬貨を作っています。

コイン(貨幣)としては一番高額なため、様々な偽造防止の技術が盛り込まれています。

斜めで場所によって幅の違うギザ、とても細かい文字の刻印、見る角度によって文字が見える潜像などについて、実際の硬貨を見ながら一緒に確認しました。

保護者の方の方が興味をもって一生懸命探そうとしてくれている姿もありました。

 

江戸時代までは富本銭や和同開珎の頃から大きく変わらない古典的な鋳造方法で貨幣を作っていました。

お金がない人のことを「一文無し」と言いますが、この一文は寛永通宝1枚の価値を表します。

寛永通宝は長くいろいろなところで作られましたが、江戸幕府の財政状況によって大きさが変化したり、仕様を変えて四文通用にしたものを作ったりという変化がありました。

 

明治時代になると貨幣制度を一新し、今と同じ「円・銭・厘」の十進法のわかりやすいものになりました。

最初の1円銀貨は約27gの重さがあり、実物を手にしてその大きさや重さを体験した皆さんからは「重い」「かっこいい」などの声が上がっていました。

写真を載せづらい素材のため、写真付きでの紹介はできませんが、紙幣についても学んでいきました。

今は財布の中では貨幣(コイン)より紙幣(お札)の方がたくさんあると嬉しいですが、紙幣は紙です。

貴金属のようなはっきりとした価値がない紙にお金としての価値をつけて普及させるにはどんなことをしたのかや、来年新しくなる1000円・5000円・10000円紙幣について、現行紙幣の偽造防止やバリアフリー対策についても確認しました。

さらに、お札には偽造防止のため一つひとつアルファベットと数字が印刷されていますが、その番号の秘密についても実際のお札を観察しながら違いに気づく体験をしていただきました。

詳しく知りたくなった方はピア高等部で先生(1年の国語の先生が詳しいよ)に声をかけて確認してください。

 

参加してくれた中学生の方にはワークシートに気づきや感想を書いてもらいました。

「いつもは興味がないことでも、調べてみると面白い発見があることが分かった」「いろいろなお金のことが知れて良かった」「家に帰ったら千円札や五百円玉の違いを見てみようと思った」などと書いてくれていました。

日ごろ気にしないことにもいろいろな工夫や秘密が隠されていることに気づき、興味の幅を広げるきっかけになっていれば嬉しいです。

今月は23日(土・祝)にレポート補助授業(情報Ⅰ)の体験会を予定しています。他の学校にはない、教科の学習だけではない学びが得られる授業、ピア高等部ならではのわかりやすく丁寧な授業をぜひ体験しに来てください。

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